ウクレレ!?
島村楽器のお題「楽器に関する思い出」
kokkou氏と楽器との出会いは高校の頃にある。
その頃はバイトや、友人たちとふらふら歩き回ることが何よりも楽しかったものだ。夏休みに入った小学生と何一つ変わらぬ、嬉々とした気分で毎日を過ごしていた。
そんなものだから当然ライブなど一度も行ったことがなく、音楽とは疎遠であったと言って差し支えない。
そんな高校生活の、確か3月の頃であった。
なにやら、氏の住まう街にサンボマスターというバンドが来ると言うではないか。サンボマスターと言えば、世界はそれを愛と呼ぶんだぜ!で有名な、最近はあまりテレビでお目にかかる機会もないバンドではないか。
初めはそう思った。これは確かな記憶である。
しかし氏は学内トップクラスの天邪鬼である。サンボマスターが気になり、まずは一人こっそり、サンボマスターがその頃出したアルバムを聞いてみた。
なかなかいいアルバムじゃないか。
そう思った氏は手のひらを返すようにライブのチケットを入手し、入ったこともないライブハウスに並んだのである。
初めてのライブハウスは分からないことだらけであった。受付で渡されたドリンクチケットはどう始末をつけたらよいのか、物販は初めに買うべきなのか、それとも帰り際に買うべきなのか、なによりこの服装(3月なのでコートだった。周りはTシャツばかりだ)で大丈夫なのか。
甚だ不安の残る開幕前であったが、氏の尊敬する山口氏がステージに現れるとそんなことはどうでもよくなった。
今でも思う。サンボマスターは最高にアツいバンドだ。
そんなアツいバンドのライブを見て何も思わないワケがない。
汗だくで家に帰り、興奮醒め遣らぬまま、1週間後には部屋にギターがあった。
これがkokkou氏とギターとの馴れ初めである。